芭蕉が見た「本物のみちのく」の魅力解説本を出版し、地域観光の活性化へ繋げたい!
郷土の名所・旧跡を芭蕉の視点で伝えるガイド体験を通して調査研究成果20余年分を一冊の本にまとめた『奥州仙台領のおくの細道』を出版。 郷土に誇りを持つ“粋な伊達の語り部”の育成と、不易流行の地域の宝を活用して、心豊かな観光地の活性化へと取り組んでいくプロジェクトです。
郷土の名所・旧跡を芭蕉の視点で伝えるガイド体験を通して調査研究成果20余年分を一冊の本にまとめた『奥州仙台領のおくの細道』を出版。 郷土に誇りを持つ“粋な伊達の語り部”の育成と、不易流行の地域の宝を活用して、心豊かな観光地の活性化へと取り組んでいくプロジェクトです。
411,500円
目標金額:1,000,000円
39人
終了
このプロジェクトは 終了しました
このプロジェクトは、2022年01月11日に募集を開始し、2022年02月27日 23:59に終了しました。
出版する書籍は書店での販売予定はありません。発行部数に限りがあるため、クラウドファンディング限定で販売させていただきます。詳細はこちらの活動報告をご覧ください⇒ https://machi-kuru.com/fp/63/tab:activity/id:535#tab-content
支援には「まちくる仙台の会員登録」が必要です。会員登録がまだの方はこちらからご登録ください(メールアドレスが必要です):https://machi-kuru.com/users/register
万が一、インターネットからの支援が難しい場合は【口座振込】も可能です(事務局で代理支援します)。ご希望の方はおくの細道松島海道の事務局(担当:浅沼、E-mail:asanuma41sake@sirius.ocn.ne.jp、TEL:080-6015-9563)までご連絡ください。
特別名勝松島を核とした東北の更なる魅力と尊い歴史文化や民族・芸術振興に貢献することを目的として、2001年(平成13年)7月に「おくの細道松島海道」を設立しました。
毎月の活動は、芭蕉の足跡を訪ねる現地研修や調査研究などの勉強会です。
年間では「芭蕉の道を辿り、往時を偲ぶ集い」を開催し、芭蕉の視点で現地の『おくの細道』ガイド養成に努めています。
秋には、松島の芭蕉路を巡り、俳句散策を兼ねて夕方から大型観光船を貸切ります。松島湾で芭蕉が愛でた秋の名月を楽しみ、同時に3.11東日本大震災の慰霊を兼ねて、船上から松島の名刹・天麟院住職による読経のあと、”松島伝統の108の灯籠流し”を行っています。
日時:毎月第1土曜日、10:00~12:00
場所:仙台市青葉区一番町2-2-13(仙建ビル1F)・東北学院サテライト・ステーション会議室
<地下鉄・東西線 藤崎デパート(東一番町入口)より徒歩 3 分>
勉強会の様子はこちらをご覧ください:https://machi-kuru.com/fp/63/tab:activity/id:527#tab-content
以前より『おくの細道』の調査・研究を継続している最中、宮城県立松島高校前に「おくの細道案内板」や日本橋より100里の「高城本郷一里塚」標柱を設置しました。詳しくは下記新聞記事をご覧ください。
宮城県より観光振興や地域経済活性化に貢献した功績で県の「観光王国みやぎおもてなし大賞」を、2015年、2016年、2017年と3年連続で受賞しました。
この書名は、『奥の細道通解』(馬場錦江著・安永5年)に、「そもそも奥の細道というは宮城野より松島へ行く道なり」から、仙台・岩切から多賀城・塩竈を経て松島への歌枕古道・奥の細道に由来します。
不朽の名作として数えきれない解説書が発刊され、1972年(昭和46年)、宮城県政100年を記念して『おくのほそ道をたずねて』が発刊され、「作品の代表舞台は宮城である」としながら「多くの不詳箇所」が明記されました。以後当団体は、芭蕉が見た「本物のみちのく」を追い続けて20余年、その不詳箇所を調査し、2022年の県政150周年を機に、『奥州仙台領のおくの細道』に研究成果をまとめました。
『おくの細道』は元禄2年、江戸・深川を出立して美濃・大垣に至る155泊の旅です。芭蕉はその後も旅を重ね、元禄4年以降、推敲に推敲を重ね、元禄7年初夏に完成します。
芭蕉は、西行や修行僧が辿った歌名所に新たな趣を吹き込む事でした。作品は旅の事実を超え、風雅の本質を強調する創作と脚色が工夫され、歌仙を意識した構成となり、品格に優れ、調べが高く、朗々と読むに相応しく、劇的な場面変化が続き、最後は清々しい幕となる画期的な紀行文学です。
松尾芭蕉は書名をなぜ『おくの細道』と決めたのか。
仙台国分町で、加衛門と共に芭蕉から短冊を贈られた「甚兵衛」とは何者か。なぜ、甚兵衛に贈られたのか、理由がわかっていない。宿主・大崎庄左衛門へなぜ、贈り物がないのか。
岩沼・武隈の松と名取・笠島の俳文記述を、なぜ芭蕉は逆に記したのか。白石を過ぎて岩沼を訪ねた『本文』には、名取・笠島編 が先に記述され、岩沼・武隈の松編を後の記述になっている。 この倒置した理由 が、研究者の間で長く謎のままになっている。
上記の様な「多くの不詳箇所」を様々な資料を調べることで、絡まった糸を長い時間をかけて解(ほど)いていきました
宮城県の古道・「奥の細道」を書名とした芭蕉の想いを、毎月の勉強会と郷土の名所・旧跡を芭蕉の視点で伝えるガイド体験や調査研究成果をまとめ『奥州仙台領のおくの細道』として出版します。
出版を通して『おくの細道』を紹介できる「粋なガイド(伊達な語り部)」を増やし、出版を活用し、芭蕉が書いた「扶桑第一の松島」として、ふるさと・宮城を元気にしたい
2022年は、宮城県政150周年の記念すべき年です。以前の「日本三景」の観光をより一層盛り上げる「扶桑第一の松島」、「天下無双の霊地(五大堂棟札)」の力になりたいのです。
芭蕉同様に“月松島”を慕った蕪村、子規、アインシュタインなども紹介しています。郷土に誇りを持つ人材育成こそ地域の宝と信じ、心豊かな活動を積み重ねていきます。知れば知るほど楽しい「芭蕉の『仙台領内のおくの細道』の本」で知る“故郷の良さ”や”地元の芭蕉ファン”づくりも目的です。
「一巻の終わり」は、芭蕉が始めた連句(三十六歌仙)のことホントウ?ですか。
芭蕉の俳句は、五七五 の 後に 次の人が七七を続け る 連句の座で生まれたもので 、「俳諧連句」と呼ばれた。 当時の公家や大名は 伝統的な百韻練歌を継承したが、芭蕉の活躍で三十六歌仙に倣い、18 の「五七五と七七」をつなぐ方式スタイル に簡略化し、大衆 庶民にも浸透した。この36句を「ひと巻」と呼 ぶ句会が支持され 、物事の終わりを「一巻の終り」というようになる。
「あげくの果てに」は、芭蕉の発明ウソかマコトか
最初に宗匠が詠む句(575 )を発句と言い、36 句目の最後( 77 )を宗匠が 締める 。この句会スタイルが普及して、さらに詠み続けることはなくなった。この36句目の最終句を挙句と呼び、ひと巻を終えてもさらに詠む事を「挙句の果てに」と言うようになる。
「ケリをつける」、芭蕉の発明 ホントウ? ですか。
伊賀上野から江戸の宗匠となった芭蕉は、それまで「哉(かな)」という詠みに 代って、「けり」をいい俳句になると門弟に諭した。これが評判を呼び、俳句の結びにケリをつける事が「物事の締め」と広まり、に至っている 。
書籍では現代を生きる人にも松尾芭蕉をもっと身近に感じ楽しめる読み物としても充実させています
序章(出立)―先ず松島の月こころにかかりて―「なぜ最初が”松島の月”なのか?」
第1章:奥州街道編
五月朔日の事にや、伊達の大木戸を越す。「岩沼宿の前になぜ“笠島の中将実方”を書いたのか?」
名取川を渡って仙台に入。「芭蕉が連泊した国分町の宿はどこか?」
第2章:塩竈街道編
奥の細道の山際に十符の菅あり。「芭蕉が歩いた“奥の細道”はどこか?」
壺の碑、市川邑多賀城にあり。「多賀城碑は、なぜ”壺の碑“と呼ばれたのか?」
第3章:石巻街道編
松島は扶桑第一の好風、「”日本一の月景色”をなぜ俳句に出来なかったのか?」
11日瑞巌寺に詣、彼見仏聖の寺はいづくにやと慕わる。「瑞巌寺周辺に”見仏聖の寺“は存在したのか?」
第4章:一関街道編
12日石巻という湊に出。遥かなる堤を行く。「10日、石巻に宿した芭蕉は、なぜ”12日”と書いたのか?」
心細き長沼に沿うて戸伊摩(登米)に一宿。「”心細き長沼”はどこか? 飯野川を過ぎて”二つの舟渡”はどこか?」
第5章:平泉と上街道編-夏草や兵どもが夢のあと-「快晴なのに、なぜ”五月雨や降り残して光堂“ と詠んだのか?」
南部道遥かに見やりて、岩出の里に泊まる。「岩出山は”岩手の里”か?」
終章(門出)-芭蕉はいつから芭蕉らしくなったのか-「芭蕉はなぜ、”おくの細道”で変貌したのか?」
愛読者の疑問に応えた新解説の限定出版本です。「みちのくの旅」に欠かせないお薦めの必携本です。
日本の風雅をみちのくに求めた芭蕉は、現代人の生きがいに響く「豊かさの象徴」と言えます。目に見える物質的な豊かさを超え、目に見えない心象性を命がけで求めた芭蕉のハートをわかってください。
平川新氏(東北大学名誉教授、宮城学院女子大学前学長)
白鳥良一氏(みやぎ街道交流会長)
渡邊洋一氏(仙台郷土研究会長、東北文化学園大学特任教授)
20年にわたる芭蕉の『おくの細道』の調査研究成果をまとめ、非売品として限定500冊の出版費用に充てられます。
なお、本書籍の有効活用を願い、県内図書施設(博物館等を含む)に100冊寄贈します。
また、毎年現地で「芭蕉の路研修と吟行体験」を開催(出版100部活用)する費用の一部として、皆さんと交流を図ります。
(2/22更新)2022年3月12日(土)開催予定の研修会は新型コロナ蔓延のため、4月23日(土)に順延させていただきます。既に申し込みをいただいている方々には、プロジェクト終了後に事務局より連絡させていただきます。
※このプロジェクトはAll in形式ですので、目標金額に達しない場合でも書籍の出版と体験研修会は実行します。
松尾芭蕉の『おくの細道』によって全国に有名になった特別名勝松島の味わいは、何といっても昼の眺めが改まる朝夕の風景にあります。月松島を一晩中眺めた政宗、芭蕉他、目に見える昼だけではもったいないのです。とっておきの「雪月花三十六景」をご覧ください。