私たちフードバンク仙台には2020年5月発足以降、「食べるのに困る」という食糧支援依頼が寄せられ、2022年度は約12万5000食を無償で食糧支援してきました。物価高騰の影響が収まらず、まだまだ支援が必要な方が多くいます。活動継続の為に応援よろしくお願い致します!
312,000円
目標金額:1,000,000円
30人
終了
このプロジェクトは 終了しました
このプロジェクトは、2023年05月01日に募集を開始し、2023年06月18日 23:59に終了しました。
昨年度から世界的な物価上昇や電気料金の値上げで、多くの世帯で生活が苦しくなっています。「水光熱費を支払うか、食料を買うか」の選択が迫られている今、フードバンク仙台では、2023年度から新たに農地運営を始めます!自ら食料を生産し、地域の住民に配り、生存を守る。将来的には、地域住民がみな利用できる地域食堂をひらきます。そんな新しい取り組みに是非御協力下さい!
フードバンク仙台は、新型コロナウイルスの感染拡大による生活困窮者の急増をうけ、困窮されている個人(外国人、留学生、ひとり親世帯、路上生活者、日本人学生など)の食の支援が必要な方を対象に年齢や国籍を問わず迅速に食糧支援をおこなっている、2020年5月に結成した団体です。支援1回毎に、食品アレルギーや調理器具の有無など個別に合わせて、1週間分の食料品を世帯人数分、個別にご自宅へお届けしています。また私たちは食料支援だけでなく、生活困窮の背景を改善するために必要な制度情報・支援機関の紹介、申請同行等の生活相談支援を行っています。
さらに当団体ではフードバンク活動を通して仙台市環境局や企業と協働して市民の皆さまから余剰食品を集めて食品ロス削減に貢献するなど環境問題にも取り組んでいます。
私たちは、困窮世帯へ国籍や年齢や性別や障害の有無等にかかわらず普遍的に食料を提供することで、誰も困窮しない社会の実現を目指して活動しています。
▼主要な報道記事
東日本放送:生活困窮者に数日分の食料を無料提供 仙台市の市民団体が200人分を用意
東日本放送:物価の上昇でフードバンクの依頼が再び増加 コロナ禍のピーク並みに
仙台放送:フードバンク利用者増でも現金寄付は減少…コロナと値上げのWパンチで支援継続は?【宮城発】
フードバンク仙台は、2020年5月の発足以降多くの方に食料支援を行ってきました。2022年度は、延べ3023世帯(延べ5957人)に、約125000食の食料支援をしてきました。現在も多い日には1活動日に40世帯90名以上から支援依頼が寄せられています。長期化したコロナは終息の兆しが見えてはいますが、一方、物価上昇・インフレの波は収まるところがありません。多くの人が食事を減らしています。あるシングルマザーは、物価高騰で米も買えず、食べ盛りの子どもには安いパンを食べさせざるを得ない状況で、本人は1日1食でしのいでいるそうです。他にも、1日1食にしてパックごはんとふりかけだけにしていた人や、ご飯に醤油をかけて空腹をしのいでいる人、食費を2/3におさえ量を減らさないために炭水化物・カロリーの多いものを増やしている人もいました。
◎30代女性、パートナー、子ども2人
パートナーは正社員で働いている。給与は19万だが、月によって変動がある。コロナ禍で仕事が減ったが、休業手当も払われず減収してしまった。2年間、会社から借金をしてライフラインの支払いをせざるを得ない状況になっている。
◎50代男性、パートナー、子ども2人
過去にガスが止まったことがあり、冷水でシャワーを浴びていた時もあった。フルタイムで働いて18万+残業代で生活するしかないなかで、毎月光熱費と家賃で10万円がかかり、生活が苦しい。ライフラインの滞納で支払いが圧迫しており、食費が捻出できない。フードバンク仙台の食料や、安いときに冷凍食品の買いだめやカップラーメンでしのいでいた。
◎シングルマザー、子ども3人
事務の仕事をしているが、コロナで最大1か月休みになり困窮。コロナ休業がきっかけで社協から緊急小口、総合支援資金120万円借りざるを得なかった。コロナが落ち着き始めても、月1週間はコロナの影響で休みにされていた。収入10万に対して支出10〜11万で、うちライフラインの支払いは約4万。物価上昇やエネルギー料金高騰で、更に困窮しており、食費を節約している。昼間は暖房はなるべくつけないようにしている。
特に昨年度は、物価上昇・エネルギー価格の高騰により、貧困の実態は一層深刻化しています。価格高騰の影響で、ライフライン(電気・ガス・水道)の支払いが困難になる世帯が増加し、相談者の2~3割の方が、既に支払いを滞納せざるを得ないでいるという状況です。「食料を買うか、水光熱費を支払うか」を迫られている状況が普遍的に拡がってきているのです。私たちが行った**アンケート**では、物価高騰やライフラインの負担に関する切実な声が寄せられています。
今までも我慢して節約して節約して貯金も出来ず、ギリギリの生活をしていたが、さらに最低限生活に必要な物が高くて買えなくなったり、ガス使用も真冬の台所で週一回37度のお湯で髪を洗う以外は使わない、お風呂も入れない、水も糸の様に出して使う、電気も、最小限、真冬も暖房も使えない、部屋でダウンを着たり、着れるだけ着て過ごしたり、寝たりする。夏の酷暑の時も、電気代上がるの恐くて、エアコンも使えない、扇風機だけ。生きてる心地がしない。
固定収入のみでの生活が困難になりつつあります。食費を切り詰め、節電、節水、節ガスも行っております。暖房も厚着で対応してます。寒さは厚着で多少は我慢できますが、来年の夏に酷暑が来るかと思えばエアコンなしでは熱中症を避けることが年齢も考えるとほぼ困難です。
十分な食料が手に入らないだけではなく、水道へのアクセス、電気やガスなどエネルギーサービスの利用が困難な「ライフラインの貧困」と呼ばれる生存の危機的状況が広がっています。まさに、「光熱費を支払うか、食料を買うか」の苦渋の選択を迫られているのが、いまの貧困の実態なのです。
Yahooニュース:迫られる「ガス料金か、食事か」 ガス、電気、水道が止まる貧困の実態とは?
また、ライフラインを滞納しているのは、いわゆる「困窮者」だけではなく、夫が正社員で妻がパートで働き、持ち家もあり子供たちが高校や大学に行っているというような世帯からの相談も増加しています。食料支援依頼の中で見えてくるのは、相談者の多くが「仕事がある」ということです。相談者(延べ3023世帯)の38%の方が食料支援依頼時に「仕事がある」と答えています。また、仕事があると回答された方(学生のパート・アルバイトを除いた2296世帯)のうち約20%が正規雇用で働いている方です。仕事を失って食料依頼をするというだけでなく、現在何らかの形で働いているのにも関わらず、物価上昇の影響も受ける形で、食料支援が必要な状況に陥っているのです。これまでは「支援」に頼ることがなかった、いわゆる「中間層」といわれてきた人々も、他人事ではない情勢になってきていると考えられます。
この状況に対し、フードバンク仙台で活動する若者を中心に立ち上げた「ライフライン無償化プロジェクト」で、仙台市に対して貧困拡大・物価高騰状況に対して幅広い対策を求めるように何度も求めてきました。
知っトク 東北:「水なきゃ生きていけないでしょ」学生たちの問いかけ(2023年1月25日)
プロジェクトの取り組みの結果、生活に困窮してすぐに支払うことが難しい際に分納や延納などで水道・市ガスの停止を避けることが出来るようになりました。仙台市水道局のHPなどにも支払いの猶予についての記載が載ることになりました。このような大きな成果がでた一方で、物価高騰対策は仙台市ではまだ行われていません。
以上に紹介したように、仙台市では「光熱費を支払うか、食料を買うか」の二択が迫られたり、「まともに食べることができない」という「飢餓」の状況におかれている方が大勢います。国連では、飢餓を身長に対して妥当とされる最低限の体重を維持し、軽度の活動を行うのに必要なエネルギー(カロリー数)を摂取できていない状態と定義しています。食料支援の現場で起きていることは、量も質も担保された食事が出来ない状態としての「飢餓」だと考えられるのです。
このような状況に直面した私たちは、仙台に住む人たちの生存権を守るためには、寄付で集めた食品の分配や行政への政策要求に加えて、私たち自ら食料を生産して配ることも必要だと考えるようになりました。飢えている人たちを一人でも多く支えるため、何かしらの支援を待つだけでなく、自分達でできることをやろうということです。
幸い、知り合いの農家の方から農地を借りることができました。まずは手始めに、「じゃがいも」の生産からはじめます。夏ごろには収穫し、また秋には別の野菜を生産する予定です。このサイクルを継続・拡大させていきたいと考えています。
なお、「飢餓」という問題は、食事の量が足りないという問題だけではありません。適切な栄養素をとることができないという「質」が担保されていないことも問題となります。私たちが食料支援の現場で出会う困窮者たちは、まさに「質」も問題となっています。
生活困窮者は、炭水化物過多で塩分や添加物の多い加工食品中心の食事に偏りがちです。特に野菜や肉、卵などの食品の価格高騰が続き、普段の食事のために購入することが難しくなってきています。また、私たちや他の支援団体の食料支援の多くも、炭水化物やレトルト食品に偏りがちです。栄養の偏りがあったり糖分や塩分の多い食品を摂取するせいで、貧困であっても肥満や糖尿病、高血圧などのリスクを高めています。また、子供時代の不健康な食事は発育に影響を与えるだけでなく、記憶力や集中力にも影響するといわれており(出典:内閣府公式サイト 「 平成28年度 子供の貧困に関する新たな指標の開発に向けた調査研究 報告書 」)、子供の将来に大きな悪影響がでてしまう恐れもあります。
だからこそ私たちは、なるべく農薬を使わず、健康にも良い、質の担保された野菜を生産することを目指します。
農地を運営し、実際に食料を生産し、困窮している方や地域住民の方に配ることで、「飢餓」をなくし、なるべく健康的な食料に誰もがアクセスできるようにしていきたいと思っています。
それだけではなく、農地運営を通していまの社会のあり方、そして私たちの生き方をも変えていきたいと思っています。この取り組みは、地域の皆でつくり、皆でわかちあう社会運営をしていく第一歩だと考えています。農地運営の中で、分かち合うのは食料だけではありません。食料生産の知識や技術、地域のネットワークの大切さ、そして、私たち自身が社会を作っていく力があるということを共有したいと思っています。
また、食料が無料または廉価に手に入れられる社会になれば、ブラック企業や非正規雇用で過酷に働かなくても生きることが可能になるはずです。確かに、食料が安心して手に入るようになるだけでは、全く働かなくてもいい社会にはなりません。実際、働いてお金を稼ぐことは必要になるでしょう。しかし、家族や仲間と充実した時間を送ることができたり、社会にとって意味のある活動に時間を割いたりと、本当の豊かな生活が実現していくと思います。
私たちは将来的に地域食堂を運営したいと思っています。その食堂は、誰もが利用することができる場です。困窮している人だけでなく、地域の様々な人が食堂に集い、居場所にもなり、地域のネットワークの中心地もなる場になるでしょう。これが、私たちが目指す、「豊かな社会」への第一歩になります。
はじめはまず集まったお金で農地運営に万全な体制で取り組み、集まった金額が多ければ新しく食堂運営にもチャレンジしたいと思っています。ぜひ、地域の寄り添いの場を作るためにも、クラウドファンディングにご協力お願いいたします!
→食糧支援依頼者への配布(個別宅配、パントリー)
→食堂運営での利用
→団体のその他イベント、催事
・肥料の購入
・農具の購入
・農産物配布のための運送費
・農地への交通費
・マネジメントスタッフの人件費
・イベント(フードパントリーや無料食堂を検討中)会場費や備品費
・食堂運営における食料等の購入
フードバンク仙台は、社会から貧困をなくし飢える人がでないように、今後も活動を続けていきたいと思っております。私たちの運営は皆様からの寄付、食料品の寄付で成り立っております
リターンとして、感謝の気持ちを込めて、運営よりサンクスメール及び活動報告書をお送りいたします。
NEARBY PROJECT
【「らーめん蔵」再始動!】2024年5月、後継者不在で一度は幕を下ろした名店「らーめん蔵」の復活プロジェクト。最後まで皆様、応援のほどお願い致します!