新型コロナウイルスで困窮した世帯へ「食料支援」と「生活相談支援」を続けたい!

私たちフードバンク仙台には2020年5月発足以降、延べ1万人から「食べるのに困る」という食糧支援依頼が寄せられ、1万人へ21万食を無償で食糧支援してきました。新型コロナの影響が収まらず、まだまだ支援が必要な方が多くいます。活動継続の為に応援よろしくお願い致します!

現在の支援総額

580,500

116%

目標金額:500,000円

サポーター

78

残り

終了

このプロジェクトは終了しました

このプロジェクトは、2022年02月01日に募集を開始し、2022年03月15日 23:59に終了しました。

ご挨拶と団体紹介

フードバンク仙台は、新型コロナウイルスの感染拡大による生活困窮者の急増をうけ、困窮されている個人(外国人、留学生、ひとり親世帯、路上生活者、日本人学生など)の食の支援が必要な方を対象に年齢や国籍を問わず迅速に食糧支援をおこなっている、2020年5月に結成したボランティア団体です。

支援1回毎に、食品アレルギーや調理器具の有無など個別に合わせて、1週間分の食料品を世帯人数分、個別にご自宅へお届けしています。また私たちは食料支援だけでなく、生活困窮の背景を改善するために必要な制度情報・支援機関の紹介、申請同行等の生活相談支援を行っています。

さらに当団体ではフードバンク活動を通して仙台市環境局や企業と協働して市民の皆さまから余剰食品を集めて食品ロス削減に貢献するなど環境問題にも取り組んでいます。

私たちは、困窮世帯へ国籍や年齢や性別や障害の有無等にかかわらず普遍的に食料を提供することで、誰も困窮しない社会の実現を目指して活動しています。

▼日々の活動はこちらの団体HPをご覧ください
https://foodbanksendai.com/

▼2021年度 上半期活動報告書はこちら
https://drive.google.com/file/d/1Yac29ExSW2aZ4XGIATG0TaFBVa7ynzaz/view?usp=sharing

これまでの活動

発足から2021年10月までに延べ4645世帯、延べ1万人へ21万食を無償で支援してきました。仙台市内では10月以降新型コロナウィルスの感染者数は一時減ったものの経済状況は改善しておらず、長期化するコロナ禍で時間の経過と共に生活困窮の実態はより深刻になっています。また最近では新たな変異株の影響もあり、再度生活不安が高まりつつあります。

現在もフードバンク仙台には、毎活動日毎に20世帯(50名)程から支援依頼が寄せられ多い日には1活動日に40世帯以上、人数にすると90名以上へ食糧品をお届けすることもあります。

フードバンク仙台が最も大切にしている活動(相談支援)

フードバンク仙台の最大の特徴は、無料かつ迅速な食糧支援に加えて、要支援者へのきめ細かな聞き取りを行った上で、情報提供や相談機関等の紹介や権利行使のサポートを実施し、健康で文化的な暮らしを守る『相談支援』に力を入れていることにあります。

電話や対面・自宅訪問を通じて当事者の方のお話を詳しく伺い、悩みに寄り添い、普段の活動日以外にも役所への同行支援や住まい探しなどを行っています。

また、そうした支援データをまとめ、困窮実態や、支援の必要性、必要な政策等を広く社会に伝え、困窮することのない社会の実現に向けた取り組みを行っています。

支援事例

●Aさん

派遣社員として市外の会社に派遣されていたが「感染が拡大している仙台からは来ないで欲しい」という、コロナの感染拡大を理由に派遣会社から契約を切られてしまい派遣会社からも解雇される。失業手当を受けながら仕事を探すがコロナで仕事がない。

フードバンク仙台に食料支援を申し込んだ時点で所持金数千円しか残っていなかった。この1か月間は1日にカップ麺1個と卵1個の生活で持病の通院や服薬もできていなかった。

借金があると生活保護を受けられないと誤解していたが、スタッフが借金があっても大丈夫と助言して申請の同行支援を行い、無事生活保護を利用することができた。

●Bさん

派遣会社で働いていたが12月には一切仕事を入れてもらえなくなった。契約は翌年3月まで残っていたが、他の職場も紹介されず休業手当も払われない。仕事を探したが見つからず食費にも事欠き食料支援依頼に至った。

フードバンク仙台が紹介した支援団体が会社と交渉し、未払いの休業手当3ヶ月分を法律通り支払わせることに成功。滞納していた学費や家賃を解消することができ食糧支援は不要になった。

このプロジェクトを行う理由(支援現場からみえた困窮者の実態と原因)

私たちの支援の現場には、日々生存や人としての尊厳を脅かされている人々からの支援依頼が寄せられます。

下記の調査データは、当団体が2021年度上半期に食糧支援を行った延べ1,327世帯(延べ3,211名)からのアンケートから明らかになった困窮者の実態です。

日本でも広がっている貧困や飢餓

食料支援依頼者のうち貯蓄が「0円」の世帯は半数を超えています。貯蓄が「10万円未満」と合わせると79%にも達します。貯蓄がある場合でも、わずかな貯金を切り崩して生活していたり、食費を極限まで切り詰めていたりと、余裕のない状況にある人が多くいます。「数日間水しか飲んでいない」「食費にお金を回すために必要な通院を控えている」などの深刻な相談も少なくありません。

最近では2週間以上食事を食べておらず、水も数日飲めておらず、今にも倒れそうになっている方からの相談も寄せられ、即座に駆けつけて支援をおこないました。

日本でも、このような極度の貧困や飢餓状況が広がってしまっているのです。

約8割の世帯が生活保護基準以下

食糧支援依頼世帯のうち、生活保護水準以下の収入しかない世帯は全体の76%(収入不明世帯をのぞくと88%)にのぼりました。食料の購入が日常的に困難になる状況は決して特殊なものではないことが分かります。

生活相談支援が必要な理由

実は食料支援だけで貧困をなくすことはとても困難です。先ほど述べた通り、私たちの食料支援の依頼者の8割ほどが生活保護基準以下の収入しかないのですが、実際に生活保護を申請している世帯はごく一部にとどまっています。

利用者へのヒアリングから、その背景には生活保護への社会的な差別や偏見や誤った制度理解が強く関係していることもが分かりました。支援の現場でも「生活保護は受けたくない」「(車や持ち家があり)受けられないと思っていた」等、生活保護を誤解している場合が多くあります。

6割がどこにも相談していない・9割が役所に相談していない

フードバンク仙台の食料支援利用世帯の約6割は、他の貧困支援団体や社会福祉行政などに相談していないと回答しています。また生活保護水準以下の生活をしている食料支援利用世帯のおよそ 1 割程度しか「役所」に相談していないこともわかりました。

私たちの生活相談によって、制度に対する正しい情報をお伝えしたり、なかなか一人で役所の窓口に行く勇気が出ない方に付き添って制度利用のサポートを行うことで、困窮の背景にある社会保障制度の利用から排除された状態を解消することができています。

以上のような理由から、貧困や飢餓状況を解決するためにフードバンク仙台では食料支援と同時に生活相談支援に力を入れており、一体化させた総合的な困窮者支援を継続したいと考えています。

このプロジェクトで実現したい2つのこと

1.困窮者支援を続けたい!!

当団体では、直接、個人世帯から食料支援の依頼を受け付けて食糧支援と生活相談支援をおこなっています。この食糧支援を通して「どこにも相談していない」「そもそも相談先や社会保障を知らなかった」方々へ対して、状況に合った生活相談をおこない情報提供や支援機関の紹介、生活保護申請同行などを行うことができます。

私たちは食料支援を入り口として、必要な支援につなぐというコロナ禍において社会的に非常に重要な相談機関の役割を担っています。

2.さらに生活相談支援に力をいれたい!!

今年度から「生活相談チーム」を設け、困窮世帯の困難を詳しく聞き取り、生活保護の申請同行、借金の整理のための法律家の団体の紹介、休業手当等の請求のための労働組合の紹介などを行うことができました。昨年度はじっくり相談支援ができた世帯は年間数十世帯程でしたが、今年度は9月だけで延べ20世帯程に相談支援を行いました。

そのことで、生活保護以外にも、住居確保給付金、休業支援金などの行政の制度や、債務整理、住居支援、DV被害者支援などについて情報提供し、利用をサポートすることで生活の根本的な改善につなげることができています。

引き続き「貧困や飢餓をなくす」ためボランティアを募集し、必要な研修を積み相談対応にあたれる支援体制を充実させて、一人でも多くの困窮者への生活相談支援に力を入れていきます。

いただいた資金の使い道

私たちの活動は、食品を無償で困窮者に提供するため、1円も収益を生み出すことがありません。しかし、活動をおこなう為の電話やインターネットや、食糧配達にかかる駐車料金やガソリン代、宅急便代、文房具代、事務所家賃代など様々な費用がかかります。

私たちは、発足時から基本的に支援依頼があった対象者へは全ての方へ食糧支援を行なっているため、活動費が増加してきています。

また食品の寄付が足りない時は自前で食品を購入して届けています。2020年5月下旬に発足してから2021年9月末までに、食料品代に約400万円、配達代に約150万円かかっています。食料の寄付の量以上に相談依頼が相次いでいるからです。

さまざまな改善の取組みをおこなっていますが依然として食料や活動費を安定して集めることに苦心しています。

≪2020年5月22日発足からこれまでにかかった経費≫

  • 食糧品の購入 約400万円
  • 宅配便代 約150万円
  • 食糧運送費用(配達等のガソリン代、駐車場代)約35万円
  • 事務所兼倉庫代 約70万円 など

≪今回のクラウドファンディングで集まったお金の使途≫

  • 食料支援の宅配便代
  • 事務所兼倉庫代
  • 食糧運送費用(配達時のガソリン代、駐車場代)
  • 電話代
  • 相談支援の際のガソリン代

リターンについて

フードバンク仙台は、非営利で収益がない活動であるためリターンとしてお返しできる物品等はご用意できません。また、発足当初から支援依頼が殺到している状況が続いており、限られた人手やボランティア、資金の中で日々忙殺されている状況です。(多い日には、電話による相談・問合せが1日で50件、1活動日に90名へ食糧支援)

つきましては、こちらがご用意できるのは、支援いただいた方への感謝メールの送付のみになります。大変申し訳ございませんが、ご理解のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

※当団体は認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)ではありませんので寄付金控除の対象にはなりません。予めご了承ください。

●1,000円 応援コース

・団体よりお礼のメールをお送りいたします

●3,000円 応援コース

・団体よりお礼のメールをお送りいたします

●5,000円 応援コース

・団体よりお礼のメールをお送りいたします

●1万円 応援コース

・団体よりお礼のメールをお送りいたします

●3万円 応援コース

・団体よりお礼のメールをお送りいたします

●5万円 応援コース

・団体よりお礼のメールをお送りいたします

●10万円 応援コース

・団体よりお礼のメールをお送りいたします

●50万円 支援コース

・団体よりお礼のメールをお送りいたします

このプロジェクトを通じて下記の活動をおこないます

生活困窮によって食べる物が得られない方へ食糧支援と相談支援をおこない「命」と「暮らし」を守ります

独自の調査結果からみえた困窮実態や社会課題を社会へ伝え、社会から困窮を無くす活動をおこないます

困窮者支援や食を軸に、差別や偏見を解き多様な人々を優しく結びます

食品ロス削減によるCO2削減などの環境問題の改善をおこないます

SDGSに取り組んでいます

フードバンク仙台は、SDGSで最も重要とされる1番目の目標「貧困をなくす」や2番目の目標「飢餓をなくす」等、17項目中の15項目を具体的に実践しています。

今、日本においても貧困や飢餓をなくすことが大きな社会的課題であると認識しています。

最後に

最後までご覧いただきありがとうございました。

多くの方々が新型コロナ情勢を乗りきるために当団体の活動は大きく貢献できます。

どうか皆さまのご支援ご協力を宜しくお願い致します。

また共に活動をおこなうボランティアさんも募集しております。活動内容は生活相談・食糧パッケージ作り・在庫整理・事務・食糧配達・データ入力などになります。ボランティアに関心のある方は直接フードバンク仙台事務局までご連絡下さい。

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