2021年1月30日(土)~31日(日)に、仙台市中心部商店街エリアで「仙台フォトロール in 中心部商店街」のモニターツアーを初開催。 「仙台フォトロール」とは、約100年前の古地図に記されている観光名所や店舗を巡りながら撮影し、ポイントを集めて点数を競い合う新しい観光コンテンツです。 古地図のエリア内で「おすすめしたい」と思う場所やワンシーンの写真をテーマにしたフォトコンテストも行われました。 受賞作品をはじめ、ご参加された方々の作品をご紹介いたします。 宮城県および隣県に在住の方々がレンズ越しに再発見した「仙台」の魅力をどうぞお楽しみください。
本事業は、観光庁「あたらしいツーリズム」の一環で実施いたしました。 仙台市中心部の新たな観光コンテンツの創出に向け、「新たな生活様式」に沿った、より安全で集客力の高い観光イベント・観光資源の磨き上げるための取り組みです。 「写真」を通じて、仙台市中心部商店街エリア内にしかない観光資源・魅力を再発見する「地元観光」「マイクロツーリズム」を展開し、 地元愛の形成と商店街全体の経済波及効果を生み出す仕掛け作りを実現させていきたいと考えています。
takashi____nさん
今は飲み歩くより写真を撮りに行くことの方が多くなったこの界隈、早く以前のような活気のある夜の街に戻って欲しいです。
陰影と焦点の妙味。降り落ちる雪も、撓む電線も、道ゆく人も車も、すべてが今にも動き出しそうな錯覚を覚える。自転車を漕ぐ音や車の排気音、冬の寒さまでもが、まるで自分がそこにいるかのように感じられる。コロナ禍で人通りの少なくなった稲荷小路を、ありのままに切り取った一枚だからこそ、美しさと寂しさが際立ち、撮影者の活気を求める強い思いも伝わってくる。数年後、同じ場所を撮ったときにはまったく異なる景色が写るのであろう。まさに「今」の仙台を伝える一枚だ。(伊達政宗公)
庶民さん
とても楽しみにしていた空中ステージオルガン。ここからの写りをイメージして持ってきたレンズでイメージ通りの写真になりました。特別感の強いオプションに感激。
アーケード天井部の鮮やかな青と、オレンジ色に輝くパイプオルガン。背後には街を行きかう人の姿が写るこの場所は、特別な許可がなければ入ることができない。撮影者はこの場所からの撮影をイメージされて、あらかじめレンズを選ばれていたという。天井部が美しい青色に染まるタイミングを切り取った点(LEDの色は変化する)、背後の人波もぼかすことなく撮影している点、アーケードの奥行きを感じられる点など、審査委員一同高く評価した作品。拙者も大変好みでござる。(支倉常長氏)
hiro_kurokawaさん
赤い提灯が整然と並ぶ大日如来。雪解けのアスファルトに映し出された赤い光と道行く人の影とのコントラストが幻想の世界へといざないます。
本作品の構図は、今回のチェックポイント部門でお題とした構図とほぼ一緒です。ですのでほとんどの参加者が、時間の違いはあれど同じ場所からシャッターを切っていたかと思います。その中で本作者は、夕闇に身を潜め、自分のイメージが体現する瞬間をじっと待っていた事でしょう。闇夜に浮かぶ提灯、大日如来の正面を通る自転車のシルエットと濡れた道路に伸びた影法師。その瞬間を見事に収め、光と影の印象的な作品に仕上がりました。まさに写真による街角の魅力再発見という今回のテーマにふさわしい一枚です。(松尾芭蕉氏)
仙台めぐりさん
仙台味噌、仙台せり、笹かまぼこなど使った仙台らしいナポリタンが絶品。市街を眺めながらのんびり一人時間。(場所:カフェミティーク)
街路樹のある街並みは、仙台の美しい財産。その一角で新鮮な仙台の食材を使った料理を味わったら、どんなにおいしいだろう。おしゃれな木のテーブルに置かれたパスタは彩りも豊か。料理そのものを撮影したグルメ写真としても優れているが、そこで終わらせず、仙台の街の美しさと調和した1枚の観光写真に昇華させた。街路樹が芽吹いていれば、なお仙台らしい写真になったかもしれない。ただ、右から走ってきたバスが絶妙な場所で冬の寂寥感をぬぐい去り、躍動感をもたらしている。画面構成力の確かさを感じた。(渡辺久志氏)
akikoさん
仙台に住んで20年以上ですが、ステンドグラスに政宗様が描かれていることは初めてしりました。宮城の良いところを再発見できました。
何気なく見ている仙台駅のステンドグラス。そのひとつひとつのピースが、いろいろなお店や、歴史、通り、街、人を色とりどりに表現しています。そして、そのひとつひとつが私たちの街、仙台をより魅力的な街へと育てる力となっています。この写真は、日常に見かけるそんな光景の中に、キラリと光る仙台のシンボルを見いだした素敵な写真です。是非、皆さんもこの素敵な街、仙台で、ご自分のカラーを見つけ、楽しみながら、仙台を好きになって下さい。(湯澤一也氏)
仙台フォトロールについて
「Photography(写真)」と「Stroll(散歩)」の造語。まちくる仙台が考案した、歴史と街歩きのゲーム性と撮影をミックスした新しい観光コンテンツです。
約100年前の古地図に記載されている28カ所のチェックポイントで写真撮影をし、点数を獲得します。 加えて、参加者が気に入ったモノやコト、場所や人物なども撮影してSNS等で発信していただきます。 イベント中は、伊達武将隊メンバーによる古地図レクチャーのほか、オプションとして写真撮影レクチャーや古地図を用いての街歩き、 通常立ち入ることができない場所における撮影の機会等も用意。 今回はマーブルロードおおまち商店街の空中ステージや複合商業ビル「アエル」展望テラスでの朝日の撮影などを行いました。 またイベント中に撮影された写真でフォトコンテストを実施。優秀作品は各種メディアで広く発信していきます。
古地図に記載されている28か所のチェックポイントで撮影。 観光スポットで撮影すると2~4点、店舗で飲食または購入し撮影すると8~10点が獲得できる仕組みです。
イベント中に発見したおすすめのモノやコトを撮影。参加者自身が選んだ5作品までを応募してもらいました。 審査員が選んだ作品には、さらに+αの点数が加算される仕組みです。
審査員が応募作品を採点。「おすすめ部門」からグランプリをはじめ15点の受賞作品を選びました。 また「総合部門」では、「チェックポイント部門」と「おすすめ部門」の合計点数で1位から5位までの方々を決定しました。
河北新報社営業局メディア編集部 部長
渡辺久志氏
仙台市中心部商店街活性化協議会 副会長
湯澤一也氏
伊達武将隊
伊達政宗公
伊達武将隊
支倉常長氏
伊達武将隊
松尾芭蕉氏